生産性を上げる為の、はじめの一歩

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美容室経営において、安定した利益をだしつづけ、キャッシュフローが積みあがっていく為には、

生産性を上げていく事が、一つに指標として、とても大切だと思います。

 

では、美容室を経営していて、自分のサロンの『生産性』がどの程度なのか?

『人時生産性』はどれくらいだろうか?

 

意外と、数値化して把握していない方も多いように感じます。

 

自サロンの、”人時生産性”はどの程度なのか?

人時生産性の計算式は、

粗利÷総労働時間=人時生産性

で算出することが出来ます。

 

しかし、美容室ではスタッフが”粗利”の数値を把握できていないところも多いので、

スタッフでも、簡単に人時生産性が計算できるように、

『人時技術売上』を出すとわかりやすいかもしれません。

計算式は

技術売上÷総労働時間=人時技術売上

 

美容業界の平均的な人時生産性(人時技術売上)は、2000円ほどだと言われています。

もちろん、最近では高い生産性を出しているサロンも増えてきていますが、

新卒採用をメインにしていて、アシスタントを多く抱えているサロンでは、

生産性がなかなか上がらないところも多いのではないでしょうか?

 

ちなみに、生産性の計算は単純に、

総売上÷スタッフ数

です。

こちらも、美容室の平均的な生産性額は55万円ぐらいではないのでしょうか?

 

昨今では、社会保険などの完備も義務化してきて、

サロンの生産性が50万を下回っていると、相当厳しく、利益が出にくい状態になってきます。

時代と共に変化していく、社会環境のなかで、

いかに美容室という事業を、利益の出る生産性の高いものに変えていくのか?

ここを、しっかりと取り組んでいかなければいけません。

 

また、生産性は一般的には、『労働生産性』とも言われており、

計算式も、こう表記されることが多いです。

 

労働生産性(1人あたりの付加価値)=付加価値÷従業員数

 

この付加価値とは、読んで字のごとく、付け加えられた価値のことです。

 

商品やサービスが本来持っている価値に、プラスして付け加えた価値が付加価値になります。

たとえば、独自のルートで商品を得たり、独自技術によって商品を開発したりするなど、他社とは違う方法によって生み出された価値のことです。

その付加価値が、サービスやメニューに加わることで、他社との差別化ができ、

お客様が、たくさんある美容室の中から、私たちのサロンを選んでいただき、

売上に繋がります。

そしてその付加価値が、他社になく、独自だけのサービスであれば、

割引など、価格競争に巻き込まれることなく、適正な価格でお客様に購入して頂くことが出来るので、

より付加価値指数は増え、生産性はあがります。

 

美容室は今なお、飽和状態です。

信号機よりも多い業態。

コンビニエンスストアよりも多い業態。

その中で、なかなか他店と差別化がしにくい業界でもあります。

 

そして多くは、似たような価格帯で、似たようなメニューや商品を販売しています。

そして、同じように、ホットペッパービューティーで集客をしています。

 

その結果、他の業種に比べて、生産性を上げることが難しい状態になっています。

 

世の中の様々な仕組みは変わってきているので、

昔はかからなかった、様々なコストが今はかかるようになってきています。

 

・雇用コスト

・時間的コスト

・人的コスト

・運営コスト など

 

その中で、利益をあげていくには、新たな付加価値を生み出して、生産性を上げることが大切です。

 

まずは、自サロンの、『生産性』及び『人時生産性』がどのくらいなのか?

毎月ここを数値化していないのであれば、一度数値化してみて、現状を見極め、

理想の状態をイメージして、

そこへ向かっていく為に、先ずは、一歩目のと取り組みを、始めてみてはいかがでしょうか?

 

私のサロンも、1年半ほど前に、人時生産性を出した時、全店舗の平均で、だいたい2000円程度でした。

低いサロンだと1800円程度のお店もありました。

あまり利益も出ていない時期で、スタッフに賞与も出せておらず、雇用環境もなかなか改善できない時期でした。

 

そして、まわりには面貸しサロンや業務委託サロンなど、

雇用環境が今までの美容室ではありえない条件をだしてくるサロンも増えて、

何とかしなければと思っていました。

 

そこで、生産性を上げることを目標に掲げ、今でも取り組みの最中ではありますが、

現在全店舗の平均が、3800円ほどになってきました。

 

そうなると、やはり利益も出てきますし、スタッフの労働環境もより良くすることが出来ます。

また、生産性が上がるという事は、限られた時間の中で収益が上がるという事なので、

やはり、心身ともに楽になります。

楽になって、キャッシュが積みあがっていきますので、

美容室の生産性を上げる為に、どんな一歩を踏み出せるかを考えることはとても大事ではないでしょうか?

 

ここまで読んで頂いて、本当にありがとうございます。

 

ではまた!

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人時生産性を2倍にした高単価メニューの仕組み