コロナ禍でも人時生産性2倍! 美容室の生産性を高め、美容師の働き方向上の仕組みを発信!
5店舗の美容室経営者:川崎元晴ブログ
人は、承認を求めて生きている
人を「承認」することで、人は変わり始めます。
人は「場」の状態よって変わります。
場を作るのは、「リーダー」の仕事です。
人が生きていく上で、最も重要で必要なことが、
『承認欲求を満たす』ことではないかと思います。
私も、そのようなことを専門的に学んでいる訳ではないので、
うまく表現するのは、難しいのですが、でもそう考えると、
様々な自分を取り巻く日常のシーンで、
辻褄が合うような気がします。
人が働く行為も、
もちろんお金持ちになりたい、稼ぎたい、
生きていく上で生活をする為、
など、それはそれで確かな理由ですが、
本当にそれだけかというと、違います。
本質的には、人の役に立ちたい、労働を通じて喜ばれたい、
感謝されたいという想いがあります。
そして、それが“やりがい“や”夢“に変わります。
対人関係でもそうだと思うのです。
自分の存在や価値を認めて欲しいから、人と接しようとします。
他者と関係性を築き、様々な価値観を持った人と触れ合いながら、
その中で、
私たちは、誰かに承認されたいという欲求を満たすために、
活動をしています。
そして、
その承認欲求が満たされていないと感じた時に、
不安や、恐れ、虚しさなどを感じやすくなります。
その負の感情が溢れてくると、
その先に「怒り」「妬み」「恨み」のような強い感情へと転換されます。
不健全さは、視野を狭くします。
視野が狭いと、人は攻撃的になります。
その時に、自分の中で何が起こっているのか?
『認められたいという欲求が満たされた無かったことに対する不安』自分の価値が軽く見られていないか?
必要とされていないのか?
ここに居ていいのか?
そんな感情から、心が沈み、何もかも嫌になり、
対人関係のもつれる原因に、なりかねないのではないでしょうか。
承認不足は離職につながる
職場でいえば、
『離職』の原因になります。
離職の原因は、
待遇や、方向性の違いなどもありますが、
こういった、対人関係でうまくいかずに、嫌になって辞めていく人も多いと思います。
待遇面や、方向性の違いを理由に辞めていく人の場合、
会社側の改善点としては、入り口(入社時)で約束した環境を守ることが大切です。
会社の方向性、
「うちの会社は、こういった考え方で、こういった人にとってやりがいを感じる会社です」
と伝え、それに共感、納得をした人だけを雇用します。
また、待遇面も
「こうなったら、このぐらいの待遇や環境を約束します」
としっかり伝えて、そこで約束した環境が何が何でも提供をしなくてはいけません。
これらを、丁寧にやることでおおよそ離職は減ると思います。
そして、先からお話しさせていただている、
「対人関係の悩みで離職をする」場合では、
どこの職場でも、最も多い理由ではないかなと思います。
社員が辞めると決断した時には、
様々な理由を、とってつけて、話してきますが、
方向性や待遇面で、会社が入社時から、一貫しても守れているのであれば、
対人関係、職場の雰囲気や空気感、同僚との関係性が、
合わなくなってきていることが理由ではないでしょうか。
それは、つまり
『承認不足』を感じているからです!
承認とは、心理学的にいえば『ストローク』です。
「ストローク』とは、つまり【心の栄養素】と言われています。
人は、ストローク不足に陥ると、心に必要な栄養が足りなくなり、
心の飢餓状態に陥ります。
それが続けば、心が餓死しかねません。
誰からも、『承認』という心の栄養素を与えてもらえないのであれば、
「自分はここに必要とされていない」と感じてしまいますよね。
職場の環境、風土、空気感を良くするということは、
『お互い(上司も部下も)が承認し合える環境』であるかどうかです!
上司や先輩は、叱るときも、褒めるときも、
常に相手を本気で『承認』していれば、
相手は、信用して話を聴いてくれます。
承認とは難しいものではないと思うのです。
例えば、部下や後輩の話に耳を傾けているのか、
指示を出すときに、相手を気遣った態度であるか、
部下や後輩の目線に立ってあげられるか、いかがでしょうか?
ついつい、こちらの目線でしか向き合えていないと、
いつしか、相手との溝は深くなってしまいます。
声に出して伝える
職場の先輩、上司であれば、
何時でも、相手の存在を認め、相手に感謝をし、
相手の存在に価値を感じるべきです。
そして、
それは思っているだけではいけないのです!
常に、声に出して伝え続けないといけないのです。
『伝える』ことで初めて、
相手に心の栄養素を与えてあげたことになります。
親は子に、上司は部下に、先輩は後輩に、
承認を与えていくから、
逆も起こるのです。
子供が親に感謝をし、
部下は上司を敬い、
後輩は先輩に憧れを抱くのではないでしょうか。
いくらお腹が満たされても、次の日にはお腹が空きませんか?
だから、心も同じです。
毎日、承認のメッセージを言葉にして、相手に送ってあげることで、
心が満たされ、自分に価値を感じ、必要とされていると思い、
やる気に満ち溢れます。
頑張ろうと思えるのです。
『ここに居たい!』と、
ここが自分の居場所なんだと感じるのです。
人は、人生において、『自分の居場所』を探しています。
その居場所とは、
人から最も必要とされている場所で過ごしたいと願うものではないでしょうか。
今の職場をそう感じて欲しいのであれば、
毎日、毎日、『あなたがいてくれて感謝しています』とメッセージを送って、
相手の心を満たしてあげましょう。
そうすれば、
職場の風土、雰囲気、空気感は、変わってきます。
離職が多い職場は、
多分、仲間や同僚をお互いが認め合う(声に出して)風土がありません。
自分は自分という考えに陥っているのか、
声の掛け合いが無いのか、
どうでしょうか?何も、仕事以外の時間に何かをする必要はありません。
同じ職場にいて仕事をしている間に、
一人ひとりが、少しでもこういった意識を持つことができれば、
変わり始めると思います。
しかし多くの人は、こういった考え方を知らずに日々を過ごしています。
だからこそ、経営者・経営幹部が職場の人たちに教えてあげることが必要です。
知識を得れば、考え方が変わります。
考え方は、日々の意識へと変わり、意識は行動を変え、習慣が風土を作ります。
今からでも遅くはありません。
目の前の人を承認する癖をつけましょう。
違う価値観、違う考え方があって当たり前です。
性別や年齢や生まれた環境が違えば、もう全く別人間です。
だから人生は面白く、
そして別の感性を持った他人が、自分を成長させてくれます。
誰かの役に立ちたいと思っている
そして、みんな自分の“役割“が欲しいのです。
役職を嫌がるのは、損をしたくないからです。
損とは、余計な労力や時間を取られたくないのです。
これらは、私たち人間にある防衛本能です。
役職を持っている人たちが、
仕事をこなすようにやっているのか?
それとも、やりがいを持ってやっているのか?
によって、周りの見方は変わります。
やりがいとは、もうすでにお話をしました、
人に認められている状態です。
役職者である人が、人に認められている状態になる為には、
人を認め、人に感謝をし、人の力を信頼することです。
きっとそれは出来るのです。
なぜなら、役職を背負っている人たちは、
誰かの役に立ちたいという想いから、その立場に立った訳だからです。
しかし人は、地位や名誉だけを求めているわけではありません。
誰かに必要とされる役割が欲しいのです。
ただ命令を受けて作業をこなすことは、いつか飽きてしまいます。
誰かにに必要とされていることで、自己の承認欲求は満たされ、
心的エネルギーが湧いてきます。
リーダーであれば、現場の方々に、
“あなたにしかできない役割“を与え、居場所を感じてもらえる「場」を作りましょう。
そして、あなたがリーダーであるのなら、
「承認している」と毎日メッセージを送りましょう。
それだけで、必ず場は変わり始めます。
場が変われば、人も変わり始めます。
人はルールに影響されるのではありません。
場に影響されるのです!