コロナ禍でも人時生産性2倍! 美容室の生産性を高め、美容師の働き方向上の仕組みを発信!
4店舗の美容室経営者:川崎元晴ブログ
美容室経営でありがちなことは、サロンのメニューが、
同じようなメニューで構成をされているところが多いということです。
また、よくやってしまいがちなことが、サロンの売上を上げる為に、新しいメニューを導入するのですが、
今までのメニューも継続して残してしまうという事です。
そして、サロンのメニューがたくさん増えていきます。
なぜメニューが多すぎるとダメなのか?
これの何がダメなのか?
カット、カラー、パーマ、トリートメントにストレート、着付けにメイク、
それに最近マツエクとネイルも始めて、ついでに脱毛器を置いています。
みたいな感じ…
メニューが多すぎると、サロンのウリや特徴がぼけてしまいます。
そして、ただでさえ競合が多い美容室業界なのに、近隣他店と代わり映えの無いメニューばかりを、
色とりどりにそろえたところで、価格競争に巻き込まれるだけで、生産性は上がりません。
そして、気が付けば経費や材料費がかさんでいるばかりの状態に陥ります。
それでも、まだスタッフの人数が揃っていて戦略的に展開をしているのであればよいのですが、スタッフ数が少ないわりに、メニューのバリエーションが多く有る場合、
例えばスタッフにいくつものメニューを、覚えてもらわないといけません。
よって、教育にコストがかかります。
また、そのスタッフが離職をしてしまうと、たちまちそのメニューをやるスタッフが居なくなり、
オーダーを受け付けられなくなります。
メニューを増やすという事は、非常にリスクが高まり、やみくもに戦略もなく増えていくと、
利益以上に、コストがかかる始末となります。
なぜ古いメニューは捨てられない?
では、なぜ古くなったメニューを捨てられないのでしょうか?
なぜなら、そのメニューをやるお客様がいるからです。
美容室のメニューは、パターン化されたメニュー構成のところが多いです。
それに加え、新たなメニューを導入することで、たくさんのメニューと在庫を抱えることになります。
しかし、古いメニューを購入するお客様がゼロになるわけではないので、
古いメニューも、わずかにオーダーするお客様がいるからという理由で、
捨てることを躊躇してしまいます。
「スタッフから、気に入ってくれているお客様がいるから無くしたら困ります」
なんて言われると、実際には売れていないのに、メニューを切り捨てることができない事ってないでしょうか。
サロンのウリとメニューを一致させていく
細かな話で言えば、その数名のお客様の為に、剤を仕入れなくてはいけなくなります。
原価率が上がりやすくなってしまいます。
また、サロンにたくさんの売りたいメニューがあることによって、
集客をする際、様々なお客様が、その売りたいメニューのクーポンを見て、集客される状態になります。
それは、サロンのブランディングがしにくくなり、サロンの売りが明確になっていない(見えにくい)ので、ぼやけてしまい、多くの、近隣競合美容室の中で、埋もれた状態になってしまう危険性があります。
サロンブランディングを構成すること、サロンのウリを何にするか?
これらを、決めるのはまずは経営者の仕事です。
ここを明らかにしていかなければ、お客様に選ばれるサロンにはなりません。
スタッフの目の前の現状の声を聴きすぎて、本質をぼやけさせてはいけません。
サロンのメニューと、サロンブランディングを一致させていくのです。
なぜ、サロン単価が下がるのか?
メニューがたくさんあればあるほど、サロン単価は下がりやすくなります。
また、メニューがたくさんあればあるほど、
サロンのウリやコンセプトといった、サロンブランディングが構築しにくくなるので、
集客するのに、ターゲット層の幅は広がりますが、
その分、様々なニーズを持ったお客様にご来店頂くことになる為、
サロンの本来のウリサービスと、ご来店頂いたお客様がお求めの需要要素がミスマッチを起こし、
失客を増やす結果となります。
そして、リピート率が上がりにくくなるので、余計に広告宣伝費がかさむのです。
多くの美容室が、この『リピート』と『単価』が上がりにくい、
ターゲット層の幅を広げて薄めてしまう為の、メニュー構成になっています。
よって、多くの美容室で、単価やリピート率が思うように上がらず、横ばい状態になっているという課題をお持ちなのではないでしょうか。
サロン単価をあげる為に!
実は、メニューを絞れば絞るほど、単価をあげることは簡単に出来ます。
多くの経営者の方の目指すべき願望は、生産性の向上ではないでしょうか。
であれば、シンプルにウリとなるメニューを絞り、それに特化した戦略をつくっていく事で、
ローコストで収益の拡大を実現させることが出来ます。
まずは、お店のコンセプトを明確にして、そのコンセプトに沿ったメニューを開発し、
そのメニューを欲しがっている方、求めている方を狙って、戦略的に集客することがブランディングです。
先ずは、一度サロンのメニューを見直して、棚卸をしてみるのはいかがでしょうか。
そして、コンセプトを明確にして、それに沿ったメニューを強みにした、
メニュー構成に作り込んでいく必要があります。
メニューをシンプルに統一化していく事。
それが、今後のサロンブランディングには必要です。