どんな価値を提供する事業にするのか?
生産性の高い事業にしていく為に、まずは自店のプロダクト、
つまり”売り物”を明確に決めないといけません。
それは、多くのライバル店と同じもの、もしくは類似しているものを売っているのでは、
いつまでも、レッドオーシャンの中での戦いから、抜け出すことが出来ません。
では、他店よりも安くといいものを売るのか?
それとも、高くても品質の良いものを売るのか?
カット1000円、カットカラー1980円など、
一般平均よりも安くて、短時間で終わり、量産(客数が多い)できるのものであれば、
生産性を上げる事業をつくることができます。
また逆に、メニュー平均単価が10,000円、15000円と高単価で、客数は少なくはなるが、リピート率が高ければ、こちらも生産性を上げることが出来ます。
業界平均よりも、価格が安く、客数が多いか、
それとも、価格は高いがリピート率が高いか、
どちらを狙うのか?
それに伴い、ターゲットとなる顧客の層もおのずと見えてくるのです。
量の戦いでは、大手に勝てない
しかし、ここで考えるのは、価格を安くして、量(客数)を増やして、売上(利益)を上げることは、
容易ではありません。
全国に25万件あると言われる、超飽和状態の美容業界では、
どこのエリアでも、たくさんのライバル店との戦いになります。
ましてや、業界の平均生産性が、非常に低いと言われる美容室で、
更に価格を安くするのであれば、圧倒的に短時間施術を実現させることと、
客数をたくさん集められる、駅近くであったり、人口密度の高い通り沿いである必要がります。
そして、この価格競争で優位に勝つことが出来るのは、圧倒的に大手企業です。
なぜなら、市場のシェア率がちがうからです。
チェーン展開をしている大手サロンや、資本がある有名ブランドサロンであれば、
価格を抑えても、シェアを取ることで利益を上げることができますが、
個人店がこの戦いに挑んでしまうと、あっけなく負けてしまいます。
跡形もなく、やられてしまう結末です!
安易な値下げは、とても危険なのです!
ではどうすればよいのか?
小さな個人店が、市場で圧倒的に勝つためには、
単価をあげて、付加価値をつくり、他店との差別化戦略で、高いリピート率を実現させる為の、
”売り物”をつくりだすしかありません!
ターゲットとなるお客様が、求めているもの(困りごとや悩み)を、叶える(解決する)ものをメニュー化して、
それが、他店にないものであれば、お客様は、迷わずそのお店に来てくれます。
そして、安さで動機付けされていないので、高単価でも、他に売っていることろがないので、リピートを
してくれるのです。
差別化戦略を考える
小さな個人店になればなるほど、差別化戦略を仕掛けましょう!
それは何も、0-1(ゼロイチ)で、まったくどこにもない新しいものを生み出す必要はないのです。
もちろん、新規の発明をすれば、それは素晴らしい事ですが、
それは、今の美容室業界では、非常に難しい事です。
既に飽和していて、成熟している業界ですので、まったく新し価値を生み出すのはとても難しいです。
そうでなくとも、今あるサービスや商品で、もっとこうなったら便利なのに、といった顧客の潜在的な
ニーズに対して、他がまだやっていないことを、サービスやメニュー化することが出来れば、
それは差別化になります。
今あるものを、どうバージョンアップして付加価値を加えていくのか?
どう、アップデートして、より便利なものにしていくのか?
そうすることで、他店よりも価格を上げることが出来、リピートの高い事業にすることが出来ます。
それは、結果サロンの生産性を上げることになります。
改めてに、自店の『”売り物”=”価値”』を、見直してみてはいかがでしょうか?
そして、方向が定まったら、
どんなウリ商品が自店にはあり、
どんなリソース(資源)を活かすことで、
それをどうバージョンアップさせられるのか。
いかに差別化できる商品を開発出来るのか?
ここに、取り組み始めてはいかがでしょうか?
自社開発メニューをつくる
これは、あくまで『自社の開発』がポイントです。
メーカーの商材に依存をしていると、隣の店と変わらないメニューになります。
どこにもない、うちだけのメニューをどう開発していくのか?
こちらも非常に大切になってきます。
この辺りも、今後お話をさせて頂きます!