困難を乗り越える人材づくり

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コロナ禍でも人時生産性2倍! 美容室の生産性を高め、美容師の働き方向上の仕組みを発信!

5店舗の美容室経営者:川崎元晴ブログ

40%の壁

最近エネルギーに満ち溢れている私ですが、
皆さんは、『40%ルール』という言葉をご存知ですか?

ネットなどで調べると、
“企業の成長率と営業利益率のバランスを示すもの”
と出てきますが、
今回の話はそれとは全く違います。

アメリカの特殊部隊「ネイビーシールズ」の中で培われる、
「自分の心の壁を越えていく法則」だそうです。

何かを始めた時、
何かにチャレンジをしている時、
何かに向かっていく時、誰にでも、

ある一定の段階で、「もう無理だ!」と限界を感じる瞬間があります。
マラソンであれば、途中で、息が続かず、
足が鉛のように重くなり、体に力が入らない…

しかし、特殊部隊で教えられることは、
「もう限界だ」と心の声が聞こえてきたら、
まだ潜在能力のわずか“40%“しか出せていないということ。

多くの人がここで諦めるはずだ。
しかし、“この40%からが勝負!“だと。

行ったことの無い領域の手前が最初の壁

昔、愛知県の100Kmウォークに出たことがあります。

24時間、一睡もせず歩き続けて、
翌朝100Kmのゴールに着いた時、
苦しさと、達成感で、
なんとも言えない感情が湧き上がってきたのを覚えています。

今思うと、確かにスタートから40Km地点ぐらいで、
最初の限界を感じました。

「もう無理だ、足が動かない!」諦めようかなと思いました。

リタイアするのは自由です。

一定区画に停まっている、「リタイアバス」に乗り込めば、
いつでも車の置いてある駐車場へ引き返してくれます。

何度も、諦めようと思いました。

でも確かに、あれは“40%の壁“だったと思います。

仲間の応援が、自分の知らない自分の「力」を信じさせてくれる

仲間が頑張る姿を見て、
あと一歩だけ、あと一歩だけ、と進めていくと、
少しづつ、足が動き始めました。

43〜45Km地点ぐらいになると(少し先まで行くと)、
また少しづつ体力が戻ってきて、
先程の限界が嘘のように、足が前に進みます。

さっきまで、もう無理だと思っていたのに!

最初の「壁」を越えた瞬間だったのかもしれません。

夜中なのに、仲間やスタッフが応援に駆けつけてくれたり、
声援をかけてくれて、

その後、何度も限界を感じながら、
結果最後まで到達することができました。

私は普段、トライアスロンをするのですが、
やり続けている理由は、
何度も何度も、やっていくる最初の限界、
「もう無理!」の心の声、
最初の「壁」を、
跳ね除ける練習をしているのかもしれません。

それは、まだまだ40%の壁で、
その向こうに、60%も自分の可能性が待っていると思えるからです。

100Kmウォークの、あの40Km地点で感じた限界は、
私が普段それ以上歩いたことがなかったからです。

行ったことの無い場所の手前では、
人間は必ず、最初の限界を感じます。

でも、その向こうへ突き抜けていくだけの「力」を私たちは持っています。

自分も見たことのない、自分の本当の「力」を引き出す為に、
『40%ルール』があるということを、知っておきたいですね。

最後までやる大切さ

特殊部隊では、多くの軍人さんが、懸垂を軽々100回やるそうです。

しかし、最初からそうではなかった。
最初は、8回やったぐらいで限界が来て、腕がパンパンになり、
体が持ち上がらない!
それでも、諦めさせてくれない。

時間をかけてもいいから、最後までやり切るそうです。

2時間かかって、100回やった時には、
腕がもぎれそうになるだそうです。

それでも、100回やり切る力を、そもそも持っていたのです。

いつしか、余裕で連続100回ができるようになる。

人間(私たち)の本当の能力って、すごいのかもしれませんね。

この話は、毎年、弊社の新人研修で話をします。
最初の研修が3ヶ月続く途中に、
みんな必ず、自分の限界を感じます。

そりゃそうですよね。社会人になったのは初めて、
何もわからない中で、毎日過ごし、
たくさんのことを学んでいくのですから。

今までやったことがない環境だから、
あの時の40Km地点と同じ、「もう無理…」
と、感じる瞬間があるかもしれません。

そんな時に、この『40%ルール』を知っておいて欲しいですね。

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人時生産性を2倍にした高単価メニューの仕組み