自社開発力を高める

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コロナ禍でも人時生産性2倍! 美容室の生産性を高め、美容師の働き方向上の仕組みを発信!

5店舗の美容室経営者:川崎元晴ブログ

小売店からの脱却

昔ながらの美容室の経営の仕方では、
これからの時代に立ち行きできなくなることもあります。
職人気質と、徒弟制度の文化から、
これからは、サロンを一つの事業として、
自店のコンセプトや、顧客層を明確化していく必要があります。

そして私たちの、”固定概念に囚われた感覚” を、疑ってみる一つに、
美容業界を俯瞰的に見てみると、
美容室の立ち位置は、見方によっては『小売店』のポジションにあると思います。

これは、建設業界に似ているように思うのです。

大手ゼネコンからの下請け企業、
さらにそのまた下請けがあり、
最後は個人事業主の工務店がたくさんあり、公共事業などの仕事を請け負う。
下請けになればなるほど、薄利多売になりやすい。

美容室では、”大手メーカー” がトレンドやニーズを発信し、
商材やそれに即したメニューを開発し、
レシピを美容師さんへ落とし込みます。

メーカーと美容室の間には、ディーラーさんがいて、
また様々な支援をしていただきます。

そして、美容師の技術に、プラス商材とメニューを合わせて、
エンドユーザーであるお客様へお届けをします。

業界全体は、こういった縮図ではないでしょうか?

決して、メーカーさんを否定しているのではないのです。

メーカーさんのおかげで様々な支援を受けて、私たちは営業ができていますし、
その存在がなければ、とてもじゃありませんがやっていけません。

ただ、頼りすぎてしまうといけないと思うのです。

 

自分たちでメニューやレシピをつくる!

美容師、美容室が、技術屋さんになってはいけない。

特に、サロンを経営している経営者は、
自店を、一つの事業と捉えて、自分たちで商品開発やメニュー開発を、
取り組む姿勢が必要だと思うのです。

美容師さん、美容室の、生産性を上げていくことが必要だと思います。

その為には、市場にたくさんあるライバル店と、どう差別化していくかです。

そして、自店のコンセプトをメニュー化し、
どう顧客ターゲット(自店の理想の顧客層)に、売っていくかです。

生産性が低く、利益が出にくい!
雇用環境を改善できず、他店へスタッフが移っていく!
スタッフが美容師を辞めていく!
求人がかからない!
クーポンを出さないと集客が難しい!

などなど、美容室の経営課題はどこもあると思います。

 

メーカーさんを否定しているのではありません。
私たち美容室がメーカーさんに依存しすぎてはいけないと思うのです。

それでは、他店との差別化や、
どんな顧客層を集めたいのかを、考えることや、
その為に、どんなプロダクト(サービス・メニュー)を開発するべきか?
などを、模索していく機会を見失います。

研究開発チームをつくろう!

その昔は、そんなこと考えなくても、技術とトレンドだけを追っていれば、
繁盛店を作ることもできたかもしれません。

しかし、これからは違います。

飽和状態の美容室業界で、人口は減少していきます。

誰の、どんなニーズを解決するサービスを、自店は持っているのか?
これらを、はっきりと発信しているところにしか、人は集まりません。

プロダクトアウトから、マーケットインの視点で、美容室経営を考える。

商材を開発製造することなどは、もちろん個人では難しいでしょう。

ですが、自店のコンセプトやウリ、ターゲット層、
提供価値サービスを明確にすることが先で、
そこからどんな商材が必要かを考え、その商材を使い、
どういうサービスやメニューを作り込んでいくかを、
現場の美容師さんたちが開発していくことが必要だと思います。

弊社でも、何度も何度もメニュー開発を繰り返します。
使い方、配合、レシピ、マニュアルづくり、全て自店でやります。

様々な商材を、いかに自店流にカスタマイズしていくか?
この研究開発のプロセスことそが、他店との差別化になるのです!

仕上がりは真似ができますが、
そこへ至るまでのプロセスは、経験をしたものでないと真似ができません。

だからこそ、自店のお客様にとって理想のものとなるメニューやサービスを作る為の、
プロセスの機会を、メーカーに依存しすぎてはいけないのです。

この開発プロセスが、唯一無二のサービス(オリジナル)を生み出すきっかけとなると思います。

 

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人時生産性を2倍にした高単価メニューの仕組み