自店舗に新しい仕組みを導入する時に気をつけること

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コロナ禍でも人時生産性2倍! 美容室の生産性を高め、美容師の働き方向上の仕組みを発信!

5店舗の美容室経営者:川崎元晴ブログ

舵取りをする経営者

市場のニーズや、世の中の変化に伴い、経営者は常にアンテナを立て、
舵取りをしていかなければいけません。

時には、行先に予想もしていない事態が待ち構えていたならば、
大きく舵をきり、方向転換をしなければいけない時もあります。

そんな時に、素早く判断をし、行動に起こすのか?
熟慮の末に、タイミングを逃してしまい、環境の変化について行けずに
乗り遅れるのか?

経営者の手腕が問われます。

しかし、多くの経営者の方々は使命感と責任を背負って戦っておられます。
だからこそ、勇気を持って、先見の明で変化を受け入れ、舵取りをしています。

その経営者のスピードに、いかに現場がついていけるのか?
現場を巻き込みながら、新しい領域へチームでチャレンジをしていけるのか?
現場が素早く、トップの号令を理解し、行動に移せるのか?

現場は先が見えていない

組織が大きくなればなるほど、難しい部分かもしれませんし、
経営者のリーダーシップ力が、大きく影響をします。

経営者とは違い、現場は見えている景色が違います。
変化を嫌い、今までのやり方を捨てる(変える)ことを恐れます。
それは不満や反発といった感情で表現されます。

この、経営者と、現場の社員さんとでは、
そもそも見えている景色が違うということを、
私たちは理解する必要があると思います。

そしてその上で、それでも変化を起こし、
今までの仕組みをぶっ壊し、
新しいやり方を導入してかなければ、
この先立ち行かないとなったら、勇気を持って、
断行していかなければいけません。

その、現場の不安や恐れからくる抵抗に負けてしまい、
経営者が諦めて、変化を起こすことを避けてしまうと、
組織全体が大きく後退をしてしまます。

では、どうすれば良いのか?

「ついてこれる奴だけついて来い!」ではダメ!

「ついて来れる人だけついて来い!嫌なら去れ!」と、
言い放って突き進むのか?

時には、そういった覚悟も、経営者には必要だと思います。
しかし、何でもかんでも、独走的に言い放つだけではいけません。

経営者が理解しておかなければいけないことがあります。

それは、人はみんな同じではないということです。

無理に押し通せば壊れるものも出てきます。
変化を恐れる人を、無理やり動かそうとしてはいけないのです。
つまり、新しいことを無理やりやらせることは、出来ないということです。

組織が耐えられるぐらいの破壊ならいいのですが、
組織の根本を揺るがすぐらいの破壊力はとても危険です。
だからこそ、言い放つだけではいけないのです。

人は、変化をすぐに受け入れる人
(アーリーアダプター・イノベーター層)

受け入れるまでに時間がかかる人
(マジョリティー層)

受け入れることに抵抗する人
(ラガード層)

の3つに分かれます。※イノベーター理論参照

そのタイプに応じて、人の反応は分かれます。
会社や組織の中でも、社員によって、それぞれタイプが分かれます。

順応性に応じて、それぞれを活かしていく!

変化を受け入れる人(新しい物好き)は、
お互いの目的が合致すればすぐにでも新しい事を受け入れ、
行動に移します。

一定の時間がかかるマジョリティ層は、
先に動いている人の反応を見て、
上手くいってそうであれば、それに釣られて動き始めます。
大衆の波が起こり始めると、
それに釣られて行動をし始めます。

それでも、最後まで抵抗するラガード層が、
おおよそ2割弱はいるのです。

スマホが世の中に登場した頃、
最後までガラケーを使い続けていたお父さん。

新しいものはいち早く使いたいと思う人と、
口コミが広がってから買う人がいましたが、
最後までガラケーで通した人も、
いずれ世の中からガラケー自体が無くなると製造が終了)
否応無しに、スマホに変えざるをえなかったという結末です。

つまり、以前まで使い続けていたガラケーを、
無理やり引き離して、スマホに変えさせてしまうことは、
できないですね。

最後は、環境の変化の流れに沿って、淘汰されていきます。
その時間の流れに任せることも、時には必要です。

既存店を変えていく時には、いきなり全てを変えようとするのではなく、
変えられる部分から、順序変えていくことが必要です。

既存店には、今までのやり方が良くて、みんなそこで働いています。
その環境を変えるのですから、

変えられるところから変えていき、
時間のかかる部分は、余裕を持って、流れが来るのを待つ。

変えることに抵抗がある人たちには、
「変わらなくてもいい」という選択肢を設けて、
区分けして、環境を整えていくこと。

この考え方が、既存の事業に変化を加えていくときに、
気をつけなくてはいけない考え方ではないでしょうか?

 

 

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人時生産性を2倍にした高単価メニューの仕組み